スマトラのカロヒル高原で見られたキシタアゲハの仲間(2)
Troides cuneifera クサビモンキシタアゲハ、
Troides amphrysus アンフリサスキシタアゲハ、
Troides cuneifera クサビモンキシタアゲハ(クネイフェラキシタアゲハ)
Troides cuneifera クサビモンキシタアゲハ メス 表面
このチョウはメスが採集できたがオスは得られなかった。スマトラ北部のカロヒルに産するが、あまり多くは見られなかった。分布域はスマトラ北部の山地、マレー半島、ジャワに分布し、下の地図に緑色で示す

Troides amphrysus アンフリサスキシタアゲハ
Troides amphrysus アンフリサスキシタアゲハ オス 表面
カロヒルのバンダルバルの食草ウマノスズクサの藪で採集できた。 しかしヘレナキシタより目撃数ははるかに少なかった。
Troides amphrysus アンフリサスキシタアゲハ メス

アンフリサスキシタアゲハの分布域を緑色で示す。スマトラ、ジャワ、バリとマレー、ボルネオが分布域とされている。
他にTroides miranda ミランダキシタアゲハ は大型のキシタアゲハだが、多くはないらしく私は採集できなかった。
分布域はスマトラ山地とボルネオ北部で、狭く、採集しやすいチョウでは無いらしい。 分布域が限られているらしい。
スマトラに分布するキシタアゲハの仲間は5種とされるが、2018,2019の遠征でミランダ以外の4種は採集することができた。季節を選び、採集の可能性の高い場所を知れば、効率は上がると思われるが、活発に飛ぶ、ヘレナキシタでは飛びふるした完品ではない個体が多かった。
しかし、インドネシアでも、同一地域でキシタアゲハ類が5種見られるのは多い方に属すると思われる。多分ジャワとスマトラのみではないかと思われる。
しばらくコロナ禍で再訪が難しいが、カロヒルを中心に、これらの生態をより深く観察したいと希望している。